プリズン・サークル

公開年月: 2020年01月25日
上映時間
136分
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種類
ジャンル

(C)2019 Kaori Sakagami

作品紹介

取材許可に6年をかけ、2年にわたり日本国内の刑務所に初めてカメラを入れて完成となったドキュメンタリー。官民協働による新しい刑務所であり、受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを導入している日本で唯一の刑務所でもある「島根あさひ社会復帰促進センター」。受刑者たちはプログラムを通じて、窃盗や詐欺、強盗傷人、傷害致死など、自身が犯してしまった罪はもちろんのこと、貧困、いじめ、虐待、差別といった幼い頃に経験した苦い記憶とも向き合わなければならない。カメラは服役中の4人の若者を追い、彼らがTCを通じて新たな価値観や生き方を身につけていく姿が描かれる。監督は「Lifers ライファーズ 終身刑を超えて」「トークバック 沈黙を破る女たち」などアメリカの受刑者をテーマにした作品を手がけてきた坂上香。

おすすめコメント

罪と向き合い、苦悩しながら心の傷を分析し、少しずつ回復していく受刑者たちのリアルな姿を通して、
自分のことや回りの人のこととも重ね、考えさせられます。
「暴力の連鎖を止めたいと願うすべての人へ」届けるために作られた本作。
罪と回復に向き合う受刑者たちが戻ってきた時、共に歩み、やり直せるような社会をつくるためにも、
是非、上映後に参加者の方々ともシェア会など開いて、TCを実践したくなる作品です。
心理学や教育を学ばれている方々にもおすすめです。