えんとこの歌　寝たきり歌人・遠藤滋

作品紹介

脳性まひで寝たきり生活を強いられながらも介助の若者たちと触れ合い、ベッドの上で数々の短歌を詠む遠藤滋さんの姿を記録したドキュメンタリー。監督は、遠藤さんとは学生時代の友人でもあり、1999年にも同じく遠藤さんの日々を追ったドキュメンタリー「えんとこ」を手がけた伊勢真一。脳性まひのため寝たきり生活を送りながらも、自ら介助者のネットワーク「えんとこ」（「遠藤のいるところ、縁のあるところ」の意）を組織した遠藤さん。ベッドの上での生活は35年を過ぎ、障がいも進行していく中、遠藤さんは50代後半から短歌を詠むようになり、心の叫びを言葉に託す日々を送る。そんな彼と介助者たちの心の交流を通して、ありのままの命を生かし合いながら生きる人々の姿を浮かび上がらせる。

おすすめコメント

目や耳に障害があり、音声ガイドや字幕で、映画を想像しながら観るということと、
脳性まひで寝たきりの遠藤さんの伝えんとする言葉に、耳を傾け、遠藤さんの気持ちや、してほしいことを想像しながら介助をする、えんとこの若者たちが、不思議と重なり、ユニバーサル上映にとてもよくあう作品です。
伊勢真一監督のトークショーもお願いできます。是非、ユニバーサル上映会にお勧めしたい一作です。