へんしんっ!

公開年月: 2021年06月19日
上映時間
94分
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(C)2020 Tomoya Ishida

作品紹介

「体とからだ、人とひと。ちがうをつなぐ、こころとは。」

さまざまな「ちがい」を架橋するひとたち 電動車椅子を使って生活する石田智哉監督は、「しょうがい者の表現活動の可能性」を探ろうと取材をはじめた。
演劇や朗読で活躍する全盲の俳優・美月めぐみさん、ろう者の通訳の育成にも力を入れているパフォーマーの佐沢静枝さん。多様な「ちがい」を橋渡しするひとたちを訪ねる。
石田と撮影、録音スタッフの3人で始まった映画制作。
あるとき石田は「対人関係でちょっと引いちゃうんです。映画でも一方的に指示する暴君にはなりたくないと思っていて…」と他のスタッフに打ち明けた。対話を重ねながら、映画のつくり方も変化していく。

「とまどい、揺れながら、変わりつづけるその先に――」

石田自身の心と体にも大きな転機が訪れる。振付家でダンサーの砂連尾理さんは、「しょうがい」を「コンテクストが違う身体」という言葉で表現した。
「車椅子を降りた石田くんがどんなふうに動くのかを見てみたい」。そう誘われて、石田もパフォーマーとして舞台に立つことに。
それは多様な動きが交差するダンスという関係性の網の目に、みずからをあずける体験でもあった。
とまどい、揺れながら、またあらたな表現の可能性が拓かれていく。

映画のプロが激賞する あたらしいドキュメンタリーの誕生 完成した映画は、第42回ぴあフィルムフェスティバル「PFFアワード2020」グランプリに輝いた。
審査に関わった映画のプロたちが「とにかく興奮した」「映画をつくる楽しみが、画面全体から伝わってきた」と激賞した。
映画の登場人物たちが迎える大団円を見つめる私たちは、スクリーンから溢れ出す表現する歓びに震え、知らぬ間に「へんしん」してしまった自分自身に、心の底から驚くだろう。

おすすめコメント

劇場公開時にも「オープン上映」という上映スタイルで、新たなチャレンジを行い、音声ガイドもバリアフリー字幕もついているのがデフォルト。
ついていない方がオプションという、パラドックスを演出しただけあって、「オープン上映」が可能な上映素材もできているので、ユニバーサル上映が簡単に行えます。
石田監督自身、電動車椅子ユーザーで、「障害」とは何か?を、映像を通じてずっと考え続けてきました。
この映画の発端となったのも、立教大学で自らがリーダーとなって行った「だれもが楽しいバリアフリー映画会」という学内の上映会でした。
同世代の学生さんたちにも、共感の得やすい作品だと思います。是非、はじめてのユニバーサル上映にいかがでしょうか?